乳がんの手術入院は大きくわけて6日と10日の2パターン。
部分切除は6日で、私はこのパターンでした。
手術でリンパ節への転移が判明すればプラス2~3日になるようですが、
私はこれを免れ、ラッキーでした。
全摘の場合は5日で、同時に乳房再建手術をする場合は入院期間が延びます。
生まれて初めての入院だったので、
手術のことを考えると逃げたい気持ちになりました。
10時に病院に入る予定でしたが、なんだか気が進まず、
12時に伸ばしてもらい昼食はキャンセルしてしまいました。
食欲がありませんでした。
入院に向けて気持ちを持ち上げようと
新しいパジャマと下着を買い、アロマや本も揃えました。
乾燥予防と癒しを兼ねてスチームの美顔器も持ち込みました。
もちろんパソコンも。病院食の物足りなさを補うために
スープ数種類とフルーツも必要でした。
なので結構な荷物に・・・。
自宅から10分足らずの病院を選んだのは正解だったなぁと思いました。
精神的にも自宅が近いことが安心につながりました
職場には病気になったことを内緒にして
入院当日にインフルエンザになったことにしてお休みをもらいました。
インフルエンザで認められているのは5日の休暇。
月曜日に入院し、土曜日に退院予定の私の入院にぴったりで、
神様のお助けと思ったほどです。
入院に関して必要なものに親族・近親者の同意書があります。
主に医療費が払えなかった場合の費用に対する
連帯責任を負うことを証明するものです。
かつ手術中などに何か危機的な事態が生じ、
患者本人が判断能力を失っている場合に
代わりに判断する人の連絡先も必要でした。
家族関係を卒業している私は長年の友人に頼み、気安く受けてくれました。
緊急連絡先は2人必要でしたが、
これも同意してくれた友人一人で押し通しました。
こうした事務手続きをしながら、
日本の医療システムは家族主体なんだと強く感じました。
診断を聞いたり、手術の説明を受けるのも「家族も一緒に」
というパターンが一般的。
病院側も患者一人で負えないことを支えてくれる
親族がいることで責任が軽くなるのだと思います。
