不安はどこから来るのでしょうか?
症状あるいは障害まで進んでいる場合は不安がどこから来るのかわからず、
漠然とした不安を抱え、外出できない、人と接するのが怖いなど、
日常生活に支障が出ている状態です。
米国精神医学会の精神疾患診断基準DSM-5-TRによれば、次の5つの疾患を
不安症としています。
パニック症
広場恐怖症
限局性恐怖症
社交不安症
全般性不安症 など
医学的に、不安の原因ははっきりわかっておらず、
身体的要因と心理的要因の両方が関連していると考えられています。
最近は脳内の神経伝達物質が関連しているという説も出ています。
こうした不安の治療法として「薬物療法」と「精神療法」があります。
薬物療法では抗不安薬が処方されますが、車の運転不可など規制もあり
また副作用にも十分な注意していく必要があります。
精神療法は、カウンセラーとの対話を通じて行います。
物事に対する考え方、受け止め方(認知)や行動に働きかけて、不安に
導かれる「考え方のくせ」を修正する「認知行動療法」、
あえて不安の中に身を置いて不安が起こらないことを確認して
自信をつける「暴露療法」などの手法があり、
症状を緩和することを目指します。
ライフステージにおいて、親から自立する分離不安、
思春期に自我を確立していく過程で生じるアイデンティティクライシス、
社会に出て環境が変化し、人生を考えた時に起こるキャリアの不安など、
さまざまな不安に襲われます。
一定期間の不安で終わればよいのですが、不安が高まり
日常生活に支障が出そうになった段階までに
手当てをしていくことをお勧めします。
まずはカウンセラーを通じて自分が抱える不安の元を手繰り寄せ、
どうすればその不安から解放されるのか、
カウンセラーにお話しされてみてはいかがでしょうか?
カウンセラーは、あなたの不安を一緒に抱え、
そこから抜け出す方法を考えていきます。
