検診1                          早期発見が要。検診は毎年でも受ける。

がんの早期発見の入口は検診です。
21歳の時に母を乳がんの再発(もしかしたら原発性かもしれません)で亡くしたことから
乳がん検診にフォーカスして市の検診を定期的に受けてきました。母と体質が異なると
思っていたので、自分はがんにはならないと根拠のない強い思い込みを持っていて、
毎回「異常なし」の結果を当たり前のように確認していました。

その半ば惰性的になっていた乳がん検診で2023年の秋、異常が見つかりました。
マンモグラフィーを受ける前の医師の触診で右乳房のチェックを受けながら医師が
「ここ固いですね」と意味ありげに言われ、触れられた私も少し痛みを感じました。
「嫌な予感」でした。直後にマンモグラフィーを受け、
そこでは何も言われず、医師に言われた言葉を検査技師に伝えると、
「結果を待ってください」とのこと。
不安な気持ちを抱えながら検診センターを後にしました。

6日後の夕方検診センターからの着信に気づき、コールバックしましたがクローズでつながらず。
週末明けの月曜日の朝電話する予定でいましたが、
なんとなく怖くてかけられずに時間が過ぎていきました。
正午までにはかけようと意を決するのですがかけられません。
そんな中個人携帯の着信があり、何も疑問を持たずにコールバックすると
「やっとつながった。なかなかつながらないので自分の携帯からかけました。医師の〇〇です」
と言われてびっくり。「あ~逃げられない。何かある・・・」と思いました。
そしてすぐ「乳がんの可能性があるので、できるだけ早く、ブレストクリニックとかでなく
手術ができる病院に行ってください」とはっきり言われたのです。
ここまではっきり言われると、かなり悪い状態にあるのかと思い、
「そんなに悪いのですか?」と聞くと「ステージ5でしこりの大きさは2.2cmぐらい」
そう言われて疑問が出ました。昨年も検診を受け、何も問題がなかったのに、
今年の段階で2cmはありなのか?
疑問を医師にぶつけると、医師は正直に「そうなのよ。それで昨年の画像も確認して見たんだけれど、
それらしきものが見つからなかったの。もしかしたらこれかな・・と思う黒い点があったんたけれど」。
医師が正直に話してくれたので、医師を責める気持ちは起こりませんでした。
むしろ、こうして早く伝えようとしてくれた医師の行為をありがたいと思い、「受診を急ごう」。
そう決意しました。

病院に縁がなかった私です。医師にお勧めの病院を聞き、迷わずその病院に電話をしました。
自宅から近く、手術や抗がん剤治療になっても通いやすいので迷いはありませんでした。
応対は感じよく3週間先の祝日の予約が取れました
その日までの時間が一番怖くて不安な日々でした。
体験談ばかり読んでいました。

career thema 喜び                   門野栄子のカラフル生活

タイトルの背景には本当にカラフルな白髪?
シルバーヘアの女性が笑顔満開でショッキングピンクの入った
ファッションで座っていた。魔女のように。

彼女は「魔女の宅急便」の原作者。
ユーミンの歌まで思い出してしまう。

200冊以上の本を生み出し、89歳の今も現役で活躍する。

その人生を綴ったドキュメンタリーが「門野栄子のカラフル生活」。
世の中孤独、孤立がキーワードになり
お一人様生活の寂しさを強調する風潮が多いけれど、
そんなことからかけ離れた自立し、
自分の人生を味わい尽くしている姿に私は目の前が開けた。
そして、自分の気持ちに素直に生きていいんだと確信した。

「私は気持ちがいいことをすることが大切だと思う」
冒頭でそう語った彼女の感性を持つ同年代の女性といえば・・・
黒柳徹子の自由な感性、生き方と重なる。憧れだな。

自由な世界を見たくて、結婚後夫とともにブラジルに渡り、
そこで出会った少年のことを書いた本が処女作であり、
映画の中で大きな軸になっていた。
閉塞していたブラジル生活で窓を開けて外の風を感じたことから
自分から世界にアクセスしていった彼女。

帰国して出産し子育てをする中で社会とつながりがなく
不安定な自身の在り方に疑問を抱き、書き始める。
7年の月日を経て完成した本で作家デビュー。
そこから今に至るまで書き続けている。

作品、キャリアが認められアンデルセン文学賞を受賞。
東京の江戸川区には門野栄子児童文学館がオーブんした。
彼女のトレードカラー、ピンクを基調にした内装、
全体をプロデュースしたのは一人娘のりおさん。
りおはブラジルのリオデジャネイロにちなんでいる。

りおさんが栄子さんのカラフルな服装、イメージを演出。
それでも日常は一人暮らしの栄子さん。

高齢になっても自立し、自身の仕事、
生活スタイルを貫く姿は凛々しく、美しい。

人の感性は年齢ではなく、
その人の思考と生き様から生まれるのだとつくづく感じる。
若くても、自分の考えや言葉を持たない人もいる。

腰が曲がっていても自分の足で歩き、自分の言葉を遣い
人生からにじみ出た魔法のような言葉を綴る人になりたい。

映画のラストクエスチョン。
「あなたにとって魔法とは?」

それは「喜び」。
一つでいいから、たくさんはいらないから
「自分の喜び」を持つことで人生は輝き、意味を持つ。

ああ・・なんて素敵なキャリアなんだろう。
久しぶりに清々しい人生を拝見させていただき、
気持ちが熱く、いっぱいになった。

career thema 信念 英雄の死を悼む。          アレクセイ・ナワリヌイ

ロシアの反政府活動家であり弁護士のアレクセイ・ナワリヌイ氏が
シベリアの獄中で亡くなった。
暗殺、自然死の説があり、真相は闇に包まれている。
母親が遺体を引き取りに行き、ロシア政府に拒否されたが、
無事引き渡されたと聞きほっとした。
あまりにも突然の幕引きに、英雄の無念さを思わずにいられない。

彼の、あの強い、強すぎる精神を考える。
一度毒殺されかけた際にドイツで治療を受け、一命を取り留めた後、
妻とロシアに向かい、
飛行機がロシア領内に入った途端、機内で逮捕された。
彼にとっては想定内のことだっただろう。
それでも祖国に戻ることを選ん強い信念。
その根底にあるものは彼にしかわからない。
2022年、彼のドキュメンタリー映画を見た。
知性とユーモアに溢れ、家族愛、そして母国愛に満ちていた。
才能のある人だから、ロシア以外の国で人生を切り拓くこともできただろう。
なのに、彼は祖国に戻り、映画の中でロシア国民に「自信を持とう」と訴えた。
独裁者の意志に振り回されることを当たり前のように
受け止めている自国民に語りかけた。
その言葉はプーチンの垢に染まった自国民に果たして届いたのだろうか?
留くも届くまいも、そうせずにいられない思いがあったのだろう。

ロシアで一方的な裁判にかけられて懲役を受け、それが延長され、
最後はシベリアの刑務所に送られた。
それでるメッセージを送り続け、妻に愛を伝え続けた。
その精神は「強靭」としか思えない。

そんな彼の生き様をロシア国民は、どう思うのだろうか?

彼の生き方を受け入れ、支え、寄り添ってきた家族。
その人がその人であり続けることを受け入れることが「愛」なら、
これほど強い家族愛はないと思う。

「信念」。ナワリヌイのキャリアは強靭な信念に貫かれている。

こんな生き方、凡人にはできない。

貧困と代理母という選択。

NHKのドラマ「燕は帰ってこない」を興味深く見ている。
「とうとうここまで来たか・・・」。
それをNHKが取り上げることに時代の流れを感じる。
原作は女性の生き方を軸にさまざまなテーマを投げかけている作家桐野夏生さん。

私が代理母の存在を強く意識したのは
ロシアのウクライナ侵攻が始まったばかりの2022年だった。
ウクライナの代理母たちが戦禍の中出産した赤ちゃんを
オーダーした両親に渡すためにポーランド国境まで必死で行った・・そんな話をネットで読んだ。
ウクライナは世界で唯一代理母を法的に認めている国だということを、その時知った。
それはつまり、ウクライナがとても貧しい国であることを物語っている。
善意で自分のお腹を貸す人なんていない。
貧しくて、大金を稼ぐことができない女性が選択する一攫千金的な「お仕事」なんだ。

「燕は帰ってこない」は、日本では法的に認めていない代理母を
アンダーグラウンドの世界で取引する女性の心の葛藤を産んであげる貧しい側と
産んでもらう裕福な側の両面から描いている。
月収14万から抜けられない派遣で働く女性が、そこから抜け出す手段。
もしかしたら風俗の延長にある仕事かもしれない。

ドラマでは依頼する裕福な夫婦の心の葛藤も浮き彫りにしていく。
夫婦の義母が代理母に会い、つわりで苦しむ姿を見た後
「後味が悪い」と嫁に訴える場面があった。
息子の遺伝子を引き継ぐ子どもを手に入れるために
自分たちがしていることに対する罪悪感を感じる場面。

一方代理母は人工授精に成功して妊娠した後
自暴自棄になって過去の不倫相手と寝たり
女性向け風俗で買った男性と寝てしまう。
結果、子どもの父親が誰かがわからなくなってしまうことになる。

産む側、産ませる側の心理的葛藤がグロテスクで
美しい出産物語からかけ離れている。

私が一番おもしろいと思ったのは
産ませる側の裕福な妻の親友で春画絵師の女性。

代理母の行動を賞賛し、応援すると宣言する。
女も自由に自我を出して生きていいんだ・・そんな気持ちが伝わってくる。
ここにとても共感する。

今後の展開が楽しみだ。

ちなみに代理母を認めている国はメキシコ、コロンビア、カナダなど複あるが
アメリカの一部の州、ロシア、ジョージア、ウクライナは商業的な代理出産が合法化されている。
特にウクライナでは、婚姻関係にある異性カップルであれば、
外国人でも代理出産を依頼できる。代理母にとてもオープンなのである。
でも、それはウクライナがとても貧しい国であることを意味している。

一方日本では「代理出産を依頼して精子、卵子提供者を
両親とは認めない」としているが、法的規制はなく、
代理出産により出生した子どもに関しても特別の規定はない。
いわば法の網目であり、ドラマのようなアンダーグラウンドでの取り引きも
実は横行しているのだと思う。

貧困女子が代理母を選ぶ日本とウクライナ、どう違うのだろうか?
日本の女性はどこへ向かっていくのだろう。
社会心理学的に興味深い。

自分が好きということ。

詩人の谷川俊太郎さんと歌手の中島みゆきさんの会話です。

T 自分の嫌なところなんかないの?

N いっぱいあるけど、全部ひっくるめてすごく好き。

T ははぁ、嫌なとこがあっても好きだったいうのはいちばん愛してることだから、
  それはもうめっぽう愛しているわけだし、いつ頃から自分が好きになったの?

N えーと、気がついたらずっと好きみたいよ。

T それは自分に対する自信があるということとは違うんだね。

N そうね、人前に出してダメでもね、それはそれなりに、あたしは好きなんだからね、いいの。

ダメでも、嫌なことろがいっぱいあっても自分が大好き。
健全な自己愛って、こういう心理です。

自分のいいところも嫌なところもすべてひっくるめて
自分が好き。自分が自分を愛してあげることからすべてが始まる。

そう思いませんか?

自分らしく、そのままでの魔法。

子どもの頃、私にはとてもお転婆で女の子らしくない(当時も今もこの意識が一般的)時期があった。
それは小学校時代のこと。

幼稚園で不登校ならぬ不登園になり、小学1年時もそれを引きずっていた私が
変貌したのは小学1年の終わりに転校した小学校。小2で担任になった新任の男性教師によって
学校生活が楽しくなり、エネルギー爆発の時代を迎えた。

担任は「遊びに行こう」と言って授業を外遊びに変えた。
当時、私が住んでいた地域で“山ノ谷”と呼ばれていた池も崖もある森へと暮らす全員を誘い
思いっきり遊ぶ時間を作ってくれた。
その森の中の切り立った崖の上に先生が座り、
崖に向かって走って行く生徒を手で引き上げてくれる遊びが大好きだった。

ある時は、運動場の地面に棒で不思議な絵を描き、内と外に分かれて争う戦争ごっこを楽しんだ。

身体を使って遊ぶ時間とは別に、先生が本を読んでくれる時間や目をつぶって心を整える瞑想の時間もあった。・
身体が眠気で傾いたら、長い棒だったかさしだったかで肩を叩かれた。
授業中に友だちとおしゃべりしているとチョークが飛んでくることもあった。
今なら体罰として老けてからクレームがきそうなことがたくさんあった。当時はそれがフツーで
みんな担任が大好きだった。

担任のやり方に触発されたのか、本当の自分を引き出されたのか、
私は男の子たちと一緒になって走り回り、大人しい女の子に小さないたずらをすることもあった。

ある時、そんな私を心配した母が担任に相談した。
「うちの子はこんな感じですが、どうしたらいいですか?」
担任は・・・
「そのままでいいです」と答えた。
「人間には能動的なタイプと受動的なタイプがある。どちらもそのままでいいんです」と。

母は安心したよに私に言った。
「そのままでいいんだって」。

「そのままでいい」。
この言葉は、その後ずっと私を支えてくれた。
何度も心の中でリフレイんし、特に落ち込んだ時は、この言葉が私を助けてくれた。

「そのままてでいい」。
なんて素敵な言葉なんだろう。

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