
自宅の最寄の駅を下りて帰る時、
手術を受けた病院の横を通る。
病室のやわらかくて温かい灯りを見ると
去年の自分を思い出し
胸が熱くなる・・・
去年10月末の市の検診でしこりが見つかり
この病院を11月23日に初めて受診した。
どんな結果が出るんだろう、不安を抱えながら
救急対応もある総合病院だけれど
こじんまりしていて対応もやさしく、
不安な気持ちがやわらいだ。
ここで診てもらおう・・そんな気持ちになった。
初診日にエコーを受け、即針検診となり
乳がんの可能性が高まった。
そこでほぼ乳がんと宣告された。
もう少し詳しく調べることになり
しこり部分を小さなSIMカードのように切り取る検査をし
精検に出して乳がん確定。ステージⅡaだった。
そこからはすでにブログに綴っている
流れを経ていくのだけれど・・
この一年の早かったこと。
宣告を受けて手術までの日々を
今あらためて思い出している。
手術で広がりが見つかったら・・
転移していたら・・・
いろんな不安が押し寄せたけれど
以外にも、私はよく眠り、よく働き、よく食べていた。
腹をくくったのか
私は大丈夫と思ったのか
再発しても手術できる段階で見つけようと思ったのか
あと10年弱生きられれば満足と思ったのか
宣告を受けてからの私は
気持ちを切り替え、前向きに手術、治療に
向かっていくことができた。
1年間抗がん剤を服用することを勧められ
考えた末飲むことにして7カ月。
いくつかの副作用を越え、今は味覚異常の副作用が
私の健全な食欲を妨げている。
それでも生きていられることに
時々感動する。
夜眠る瞬間の幸せなこと・・・
温かい湯船に身体を浸した時の感動!
愛犬が愛おしく
部屋に差し込む日差しの揺れる影に心ときめき
日々歩く道で見かける季節の彩りにときめく。
あぁ、生きているだけでありがとうって感じ。
診断から一年、がんばった私を褒めてあげたい。
